北村邸 −四君子苑−

もう2ヶ月ほど前になりますが、京都の北村邸という
住宅を見学してきました。

北村邸とは奈良で山林業を営んでいた北村謹次郎の邸宅として
昭和19年(昭和38年増築)に竣工されたものです。

北村捨次郎という棟梁が設計した数奇屋建築部分と
建築家 吉田五十八が設計したいわゆる『新興数奇屋』の
増築部分(RC造)からなります。


軒内に敷き詰められているのは鴨川の真黒石。
まったく加工せずに元の形のまま組み合わせているらしいです。


増築棟の書斎。
天井に達する大きな開口が庭との一体感を感じさせます。


住居部分の床の間。線の細いすっきりとした印象。


回転柱の中に襖を収納できるようになっていました!
すばらしい!

さまざまな工夫が盛り込まれた本格的な数奇屋部分と
アルミサッシなど新しい素材や回転柱など
仕掛けを積極的に取り入れた斬新な住居部分。
無駄なもの排除し、すっきりとしたデザインであり
数奇屋部分との融合が図られた素敵なデザインでした。

もう少し勉強して、あらためてもう一度見に行きたいと思います。

公開は年2回しか行われておりません。
現在の住宅に参考になるデザインもあると思いますので
興味のあるかたは見学されてはいかがでしょうか?
次回は秋の公開です。

他の写真はこちらからどうぞ

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