ロシア産業貿易省、一部木材製品の「非友好国」向け輸出禁止を提案
3月10日 FINMARKET.RU –
ロシア産業貿易省は、2022年末までの「非友好国」に対する樺太材、合板用原木、燃料チップの輸出禁止を提案したと、同省のテレグラムチャンネルで発表しました。
“ロシア産業貿易省は、今年末までの木材およびそれを原料とする多くの製品の輸出禁止を提案した。この禁止令は、米国や欧州連合諸国を含む非友好国リストに記載されている国々に影響を与える」という。
同省の発表によると、白樺材、燃料用木材チップ、合板用原木が禁止対象になるとのこと。
「禁輸措置に該当する白樺材(製紙用主原料)と燃料用木材チップは、EUにとって極めて重要な商品である。特にロシアの生産者は、フィンランドの消費量の10〜15%を占めており、一度にすべてを置き換えることは不可能である。一方、ロシア産の完成品合板に対するアンチダンピング関税を背景に合板ブロック(合板製造用原材料)の輸出が禁止されたことで、ヨーロッパの生産者がロシアの原材料を使って自国の企業の生産能力を高めることはできなくなる」と産業貿易省は述べている。
同省は、これらの木材製品の輸出を制限する措置により、「利用可能な原材料の国内市場のニーズを保証し、さらに国内での木材加工の深化を促すことができる」と期待している。
経済発展省はすでに決議案を政府に提出しており、近いうちに承認される見込みであるという。
以前は、より付加価値の高い木製品を生産するための原材料の輸出を制限することを主張する業界関係者が多かったが、現在は、より付加価値の高い木製品を生産するための原材料の輸出を制限することを主張している。特に、スベザ社の経営陣は、針葉樹や貴重な広葉樹の輸出を制限した後に、樺太材やファンネル材の輸出を制限することが望ましいと述べた。