建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み健康被害を受けたとして、首都圏の元建設作業員や遺族ら約370人が、建材メーカーに損害賠償を求めた訴訟は7日、東京高裁で原告約330人とメーカー12社の間で和解が成立した。メーカーの賠償責任の範囲が争点だったが、被災当時の建材の市場シェア10%以上などの7社が約300人に計40億円超の解決金を支払う内容。10%未満の5社は弔意とお見舞いの意を示す。原告側が明らかにした。
1955年頃から石綿(アスベスト)は生活のいたるところで使用されてきました。
アスベストの特徴として「燃えないので耐火建築物に適している」や、「機密性が高いため断熱材・保温材・吸音材に適している」、「頑丈なため強い力や摩擦のかかる場所にも使用できる」等がありました。
その上「軽くて」「安価」と建設資材のみに関わらず、電気製品や自動車、家庭用品に至るまで様々な場所で使われていました。なんとアスベストの用途は3000種といわれるほどなのです。
当時は「夢の材料」と言われていました。しかしながら残念ながら現在は、アスベストは人体に影響を及ぼす材料となっています。
私も「一般建築物石綿含有建材調査者」有資格者です。

今は非常に厳しい検査をしてからではないと解体作業ができません。もしアスベストを含んだまま知らずに解体すると、解体作業者のみならず、近隣の方の健康にも被害を及ぼす可能性が高まる為です。
又産廃として出す時の料金も大幅に上がります。「昔の常識が今の非常識」
そのような感じですね。