米松と欧州産ホワイトウッドの品薄に端を発したウッドショックがロシア材にも波及。赤松製品は元々供給が少なかったが、品薄感が強まった事で、業者が在庫を確保しようと手当を急ぎ、品薄や相場強調基調に拍車をかける悪循環になっている。
問屋では、内外産赤松製品の入荷量が以前少なく、入荷連絡を待つと合わせが増えており、入荷しても即座に売れる状況です。その為、注文全てに応えられず、杉垂木など代替え品への移行が一層進んでいる。今後も仕入れ値は一段と上昇する見通し。
代替え品として杉LVLやラジアタ松の同製品、杉無垢材やホワイトウッド製品などもあるが、既存の取引先中心の販売で、新規の供給余力は大きくない。
天井野縁は軽天との競合もあるが、現場が大工の木工事に依存する中で、大きな変化はない。
また、コロナ禍から脱出しつつある中国が経済回復により原板の買い付けをと読めると見られており、競争加速とコスト高と言う厳しい環境が続く見込みです。