米国の住宅ローン金利がほぼ14年ぶりに6%を上回った。フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の15日発表によると、30年物固定金利は平均6.02%と、前週の同5.89%から上昇した。6%を超えるのは2008年11月以来。
8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことから米大幅利上げの観測が強まり、米国債利回りが上昇したことが背景にある。
フレディマックのチーフエコノミスト、サム・ケイター氏は「今週の予想を上回るインフレ統計に沿って、住宅ローン金利は上昇を続けた」と発表文で分析。「金利上昇は引き続き需要を鈍化させ、住宅価格に下落圧力を加える見通しだが、在庫はなおも不十分な水準にある。このことは、住宅価格の下落が続く公算は大きいものの、おそらく大幅な下げとはならないことを示唆している」と指摘した。
というのがアメリカの新築の現在の状況です。材木、得に米松関係に関しては今後若干の下げ傾向ではあるものの、さして大きな変動はなく、円安もあり、ほぼ現状維持と思われます。産地シッパーは「山林事業者も人手不足や燃料コスト高などでコロナ前に比べると、コストが3~4割上昇しており、供給調整につながる極端な値下がりはないとみている」。ただし商品に関しては以前のウッドショックの時のような不足感は少し軽減されそうです。